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貼金緑松石象嵌花唐草文鏡さん猊十二支方鏡団華文鏡パルメット鏡四獣十二支鏡海獣葡萄鏡海獣葡萄鏡海獣葡萄方鏡仙人騎馬鳥獣八稜鏡
双鳳双獣八稜鏡
双鸞さん猊天馬文八稜鏡
狩猟文八稜鏡
盤龍鏡
貼銀鍍金飛禽唐草六花鏡
貼銀禽獣唐草八稜鏡
双鶴対鴛鴦文八稜鏡
月宮図八稜鏡
高士弾琴八稜鏡
孔子・栄啓奇問答鏡
連生貴子文八花鏡
鳳凰文鏡
八卦十二支文鏡
 
貼金緑松石象嵌花唐草文鏡
貼金緑松石象嵌花唐草文鏡
鋳造で表した文様のない無文小型鏡の背面を金板で覆い、金線で花唐草文を描いて、地に細かい金粒(きんりゅう)を全面に敷き詰め、随所に緑松石(りょくしょうせき)・瑪瑙(めのう)やほかのカラフルな宝石類を象嵌 ぞうがん した鏡。
現在は石の多くが脱落しているが、鈕の上部・周囲も含めて、赤・青緑を含めた多彩色の石が、金 色の輝きの上に嵌め込まれた本来の姿は、華麗の一言に尽きたであろう。金工芸の細緻を極めたような細金細工(さいきんざいく)はペルシャ起源のもので、中国に流入して漢代以来装飾品に用いられ、北魏以降に著しく発達した。
華麗で多彩な宝飾背鏡(ほうしょくはいきょう)は、隋唐代の文化の華やかさと国際性を凝縮したものと言える。単に文様を 鋳造で表しただけの単色・単調な一般の青銅鏡との比較の上からも、高級品としての地位を占めていたであろうことが容易に想定できる。類例は西安市韓森寨(かんしんさい)出土鏡の一例のみしかない。直径が7〜8 ・を下回る小型鏡は大半が懐中 かいちゅう 用・旅行用と思われる。

さん猊十二支方鏡
さん猊十二支方鏡
内区は蓮華座風の十二花弁座の周囲に8頭の猊(さんげい)(獅子)がめぐり、外区には団華文(だんかもん)鏡の団華文の周 囲に描かれるパルメット文に・以した文様を四隅に配し、十二支を表す動物を各辺に3匹ずつ描く。 文様としては初唐前期の典型的な猊十二支鏡であり、内外区の間の圏帯が高く・出する点、鏡縁が 著しく高く分厚く作られ、内側斜面にパルメット唐草文が描かれる点も全く共通している。
ふつう隋唐鏡の方鏡と言えば、初唐後半から盛唐期の海獣葡萄(かいじゅうぶどう)方鏡が想い起こされるが、海獣葡萄方鏡とは界圏と鏡縁部に大きな差がある。
初唐前半の方鏡の例は、西安市郭家灘(かくかだん)隋墓出土鏡やビッドウェル氏旧蔵鏡などごくわずかしか認め られない。




     
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