古鏡展
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蟠ち文鏡彩画狩猟・樹下遊楽図文鏡羽状文地四葉文方鏡雷文鏡半肉彫龍文鏡星雲文鏡重圏銘帯鏡
方格規矩四神鏡
方格規矩四神鏡
方格規矩文鏡
細線獣帯鏡
半肉彫神仙獣帯鏡
盤龍鏡
き鳳文鏡
神人歌舞画像鏡
神人龍虎車馬画像鏡
四獣画像鏡
神人騎馬画像鏡
狩猟文画像鏡
孝子伝図画像鏡
伯牙弾琴龍虎鏡
建安十年重列神獣鏡
重列神獣文鏡
環状乳神獣鏡
三段式神仙鏡画文帯同向式神獣鏡
 
蟠ち文鏡
蟠ち文鏡
細かな渦文と雷文を小さな格子状の枠の中に無作為に描き分けた緻密な地文の上に、上面の平らな 幅広の線で、3匹の龍の文様を描いた鏡。
3匹の龍はいずれも同じ形に描かれる。二本角を持ち、目を見開いて大きく口をあける頭部の表現 以外は、相当に崩れて装飾的となり、もはや胴体・手足の表現とは見えなくなっている。その末端は、 間を等間隔にあけた三ヶ所の松皮菱上の文様を間に挟んで、お互いに一繋がりになる。この松皮菱状 の文様も、本来は龍文の胴体の線を著しく装飾させて形成された龍文の一部であった。
前漢前期の50 〜 70 年ぐらいの期間は、戦国期の文化的伝統が色濃く残された時期で、も地文が次第に粗雑なものに退化してゆきながら、製作され続けていた。

彩画狩猟・樹下遊楽図文鏡
彩画狩猟・樹下遊楽図文鏡
鏡背全面に彩画を施した鏡。文様はかなり・落しているが、外周には礦物系の顔料と思われる青・ 緑・赤の三色で三角形を連ねた文様帯があり、中央には2ヶ所に龍の胴体と思われる鱗状(りんじょう)文帯が見 られる。中央の主文様は四分割と思われるので、龍と交互に鳳凰が描かれている可能性もある。 厚さ1・に近い薄い鏡胎をしており、鏡背全面と鏡面にごく一部見える地金の部分には鋳肌(いはだ)が残っており、実用を目的としない明器(副葬品)と考えられる。 彩画鏡は戦国前期から前漢前期までの例が何例か知られており(中国鏡年表・ 18〜20参照)、戦国期のものはいずれも南方の楚(そ)の領域から出土している。No.1のように、加飾としても彩色が用いら れている例があり、前漢前期までの青銅鏡にはただ単に鋳造しただけというモノトーンの世界に終ら ずに、絵画的な色彩感覚までもが意外に多く求められていたことが考えられる。




     
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