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貼銀禽獣唐草八稜鏡
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孔子・栄啓奇問答鏡
連生貴子文八花鏡
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八卦十二支文鏡
 
孔子・栄啓奇問答鏡
孔子・栄啓奇問答鏡

上方の銘に記されているように孔子と栄啓期の問答の場面を表わす。左方の冠を被り龍頭杖をついて長袍を着た人物が孔子で、左手を伸ばして問いかけ、右方の鹿裘(ろくきゅう)を身にまとい手に小琴を弾(つまび)いて歌う人物が栄啓期である。『列子』天瑞篇に見えるもので、孔子が泰山(たいざん)に游んだ折に、(せい)(現山東省寧陽 県北部)の野で栄啓期にその楽しみとする所を問い、「人と生まれたことが一番目の、男と生まれたことが二番目の、長寿を全うしたことが三番目の楽しみであった」と答えた故事に基づいている。別名 三楽鏡とも呼ばれる。
品には周縁が八花形のものと円形のものがあり、鋳出しの甘い踏み返し鏡が多いが、本品は台湾 故宮博物院蔵鏡などに次いで鋳上りが良好な部類に属する。


連生貴子文八花鏡
連生貴子文八花鏡

鈕の下より生える蓮(はす)の葉の両側に茎が伸びて、大きな蓮の花が一つずつ花開く。大きな子房の上に は下着のような短いシャツとズボンを着た童子が立っている。飛び出した臍(へそ)が目立つ姿は生まれたばかりの意味かと思われ、どことなくユーモラスな表現に見える。二人とも頭に蓮の葉を帽子のように 逆さまに被(かぶ)り、右の童子は両手に蓮の実と蕾(つぼ)みを持って、右足を上げて踊っているかのような表現に見える。鈕の上にもひき続いて開花しようとする蓮の花と葉がある。
周茂叔の「愛蓮説」では蓮(はす)を花中の君子と称し、花と実が同時に生じ、また蓮と「連生」の連が同 音であることから、「引き続いて貴子が生まれる」という寓意を仮託して、吉祥の花としている。比 較的簡素な図柄ながら、これもまた婚姻調度に相応しい図柄と言える。





     
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